今、サラダって言ったよね?

Category : 海外旅行
アメリカの食事はとにかく多い。基本的に一皿頼めばそれで事足りる。日本で食べるときのように「これだけで足りるかな?」と心配する必要は全くない。逆に一皿でも「全部食べられるかな?」と心配したくなるくらいだ。

「さぁ、昼ご飯の時間だ!」と日本でいうサービスエリアみたいなところに立ち寄ったときの話。運転してくれているアメリカ人が店をぐるりと見渡し、僕らに選択肢を挙げてくれた。「イタリアン、サンドイッチ、ステーキ、サラダ、、、」。

最初の3つまでは良かった。「イタリアン。うんうん、パスタとかいいよねぇ。」、「サンドイッチ。ん~昨日の昼にサブウェイみたいなお店で食べたからなぁ。」、「ステーキ。いいねぇ。でも値段高そう。」、そして最後の4つ目。「サラダ???え~今、サラダって言ったよね。それってステーキの付け合わせじゃなくて???」。誰もが耳を疑ったはずだ。

「サラダって何だよ」と。

そして「どうする?」と振られた人が答えた。「サ、サ、サラダ?っていいですねぇ。でもサラダだけ?」。「オーケー、サラダね。みんないいかい?」。皆一堂に頷いた。鶴の一声でサラダに決まった。運転手のアメリカ人は顔色一つ変えずに店に向かって進んでいく。僕らは後ろの方で「サラダって何スか?」とコソコソ話をしていた。サラダはサラダなのにも関わらず…。

恐る恐るお店に入ると、アメリカンな雰囲気が迎えてくれた。見た目はアメリカの普通のレストランだった。そしてメニューを眺める。写真がなくて申し訳ないが、サラダの写真がたくさん載っていた。そして隣のテーブルに運ばれる皿をチラリと見ると、大きなお皿にサラダが山盛り盛られていた。

やべー、ホントにサラダだ。

やっぱりサラダはサラダ、サラダはサラダだったのだ。「サラダって日本ではサイドディッシュですよ。」と言ってはみるものの、「へぇー」と言われただけでそれでおしまいだった。日本の食文化など何の説得力もなかった。


2015SEP_USA-01.jpg
そしてこちらが僕がオーダーしたベリーとほうれん草のサラダ。BerryとVeryを掛けたちょっと洒落た名前が付けられていた。ベリー系果実の甘みとソースの甘みがあり、全体的に甘いサラダだった。塩辛いのはチーズのみだ。

なるほど、サラダがサラダである理由が分かった。サラダを一人分の主食として食べるのだ。サラダ一皿で食事になってしまう凄さ。さすがアメリカだと思った。これは日本にはない文化だ。僕のサラダは一見デザート風であるが、他のメニューを見ると野菜の上に肉が乗っていたり、少し塩辛い味付けであったりと、ちゃんとした食事らしくアレンジされているものが多かった。

僕は甘い味付けに飽きてしまい、結局全部食べられなかった。それは量が多かっただけで、適切な量であればちゃんと食べられる。別に味が悪いわけではなかった。

いやはや、サラダだけで一食になるなんて思いもしなかった。しかし「サラダって何スか?」と僕が口にしてしまったのも無理はないと思わないか?そんな発想は僕らにはできないからだ。サラダはあくまでサイドディッシュ。僕らは頭の中でそう信じ込んでいる。この昼食はそんな常識を見事に打ち破り、新たな概念を植え付ける一食だった。


次の晩、今度はイタリアンレストランに行った。「イタリアンと言うからにはパスタとかピザが食べられる」と日本人の僕らは思ってしまうが、普通イタリアンレストランと言えば、日本でよく見られるパスタやピザが充実しているお店を指すわけではない。そういうものが食べたければ、「トラットリア」と呼ばれる一つグレードが低いところに行った方がよい。ピザが食べたいだけならば「ピッツェリア」という別カテゴリも存在する。英語のレストランに相当する「リストランテ」はやや高級なイタリア風総合レストランのイメージである。


2015SEP_USA-02.jpg
イタリアンレストランでもアメリカらしくステーキが用意されている。「なんて素敵なステーキなんでしょう」という冗談は良しとして、僕はイタリア料理屋に行っても周りの空気を一切読まずにこういうものが食べたくなる。黒焦げになっているように見えるが、これでも中身はちゃんとしたレア。ステーキハウスで食べたステーキよりも柔らかくて美味しかった。

日本ではちょっとカジュアルなイタリア料理屋さんに行くと、「パスタかピザかどっちか選べ」と強制的に食べるものを選ばされ、それがメインとして提供されるが、本当のイタリア料理屋さんでは、メインはメインでガッツリしたものを用意してくれている。しかもアメリカではステーキがメインに据えられているところが素敵(すてーき)だ。パスタなんて数えるほどしか種類がなく、そもそもサイドディッシュである。ちなみにこのお店にピザは存在しなかった。

まだまだ、僕の知らないアメリカの食文化。最初アメリカに行った時、「単に量が多いだけじゃないかよ!」と非難したくなるだけだったが、最近アメリカの食事が好きになってきた。味気ない、量が多い、不健康、そんなイメージが先行するアメリカ料理であるが、適度にアメリカナイズされた料理は、それはそれで面白く、こんな記事が一本書けるくらいのインパクトを与えてくれる。それが僕の頭の中の血や肉になっていくのである。

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