成田行きの複雑な気持ち【ANA中部-成田搭乗記】

Category : 国内旅行
朝陽を浴びながらプッシュバックを開始した。


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隣の羽田行きの出発は朝7時55分である。僕の成田行きは5分早く出発する。

今乗っている成田線と隣にいる羽田線、この2つの路線は競争し合うようにセントレアから国際線客を奪っていく。「朝の成田行き、羽田行きは便利だなぁ」と思っている人は手痛いしっぺ返しを食らうことになる。そのローカルな便利さが実はトータルなセントレアの便利さを奪っていくのだ。僕が今回ANAでシカゴへ飛ぶのも、実はデルタの中部-デトロイト線がデイリーではなくなってしまった結果である。

羽田発、成田発の国際線への乗り継ぎが良くなればなるほどセントレアは不便になる。何故なら成田線、羽田線がセントレアから海外へ飛んでくれる客を吸い取ってしまうからだ。ANAは各地から成田と羽田への国内線を飛ばすことで、自社の国際線に乗ってくれる乗客を増やそうとしている。セントレアとしては自前の「国際線」を増やそうと努力しているが、その乗客は皮肉なことにANAの「国内線」に乗って成田や羽田に出て行ってしまうのだ。

中部発のデトロイト線、中部発のヘルシンキ線、フランクフルト線がデイリー運航でない限り、運航していない日には成田か羽田に行かざるを得ない。曜日の都合で中部発の国際線を使えない人は成田や羽田へ出るしかないのだ。それがまたセントレアの長距離国際線乗客の減少に繋がっていく。個人的には羽田や成田に行けばいいので問題ないのだが、全体としては不便になってしまう。これは経済学で言うところの「合成の誤謬(ごびゅう)」に他ならない。

成田や羽田から出発するのは便利なんだけど何となく本意じゃない。実に複雑な気持ちである。


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珍しくもチャイナエア(中華航空)がセンターピアの北側から出発する。


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「747が壊れました!」なんて言われてもおかしくない写真。ちょうど尾部を開けて貨物を搭載しているところである。後部胴体を空けて尾部自体を90度回転させているドリームリフターは壊れているとしか思えない格好をしている。ちなみに右の奥には787の試験1号機が見える。


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滑走路に進入すると左側にも滑走路が見えるということはインターセクションディパーチャ―だ。2800mの標識のところから出発する。

航空機の離陸距離は、大雑把に言えば、実際に飛び上がることが出来る距離ではなく、離陸決心速度(V1)で停止を決断した時にちゃんと滑走路の中で止まれる距離を加えて計算されている。その距離が滑走路の途中から離陸したとしても充分であればインターセクションディパーチャーが許されるわけだ。


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久々に快晴の空だ。離陸後左旋回をすると、離陸したばかりの滑走路が見え、しばしセントレアという名の人工島に見とれるのであった。


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朝陽が反射する水面に映し出される人工島がまぶしく見えた。


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伊勢湾上でほぼ270度ターンを行い東へ進む。海上でかなりの高度を稼いでいるため、離陸して間もなくてもこんな高高度から撮影できるのだ。


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セントレアに別れを告げ、成田へと上昇を続ける。

この天気ならば確実に富士山が狙えるはずだ。この路線では左側を取るのがマストだ。

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