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地上で勝手に座席移動をしてはいけない理由

Category : 国内旅行
タラップを上り、自席をめがけて突き進む。いつもなら立っているCAさん達と目が合うか目が合わないくらいかの微妙なところですれ違うのだが、今回はゆっくり乗り込んだため、荷物の上げ下げで混雑した機内で、CAさんたちとは目も合わずにすれ違うこととなった。

優先搭乗で1番か2番に乗り込むと、何となく気恥ずかしい思いをしないだろうか。CAさんがポツンポツンと立っている機内を、本当は愛想良く「こんにちは!」と挨拶をしたいのだけれど、ついつい「クールな男」を装って半分無視をしてしまうあの感じ。なんとなく目が合って会釈はするのだけれど、何故か愛想良くできない男の微妙な心理だ。僕だけなのか、世の中の男性全般が感じていることなのか…。

ま、そんなことはどうでもいい。


2015NOV-NH337-06.jpg
僕の座席は27A。後方の窓側席である。ラッキーなことに隣2人は来ず、一人で3席を独占することができた。

通路を挟んだ僕の隣では50代後半か60代と思われる夫婦がCAさんと何やら揉めていた。空席が沢山あるにも関わらず、席が離れてしまったらしいのだ。「こんなに空席あるのに何で隣同士じゃないのかしら?」と疑問をぶつける奥さん。「勝手に席変わっていいの?」と詰め寄る旦那さん。それに対しCAさんは「重心に影響を与えますので、上空に行きましたら変わって頂いても結構です。」と適切な回答をしていた。

ここで疑問。席を移動してもいいかCAさんに聞くと必ず言われる「重心に影響を与える」って、一体どういう意味だろう?

例えば席を隣に移るだけならば、重心にほとんど影響を与えないのだが、あまりに前後を移動すると重心が狂う。後ろの方に座っている人が前に来たら、重心は前に移動するはずだ。

航空機には定められた重心の位置範囲がある。それを逸脱すると飛ぶことができない。ただし、737くらいの飛行機では乗客1名くらいでどうにかなる話ではない。どちらかと言うと離陸に影響があると言った方がいい。飛行機は重心位置によって、水平安定板(水平尾翼)の角度を調節して、適切な引き起こし力(操縦桿を引く力)で離陸できるようにしている。これをトリム調整と呼ぶが、トリム調整の具合が悪いと、離陸時に操縦桿を目いっぱい引いても機首が持ち上がらない、またはすぐに機首が上がって異常な機首上げ姿勢になるなどの悪影響を与える。簡単に言うと操縦力に影響を与えるのである。重心を変えてはいけないのは、(飛行機にもよるが)どちらかと言うとこちらの理由による。

(直接は関係がないが、名古屋空港で墜落した中華航空150便は水平安定板のトリム異常が原因であった。)

一旦浮き上がり安全な高度まで達したら、そこからは自動で水平安定板(水平尾翼)を動かしてトリム(釣り合い)を取るため重心はあまり問題にはならないのだが、離陸時には自動でトリムを取ってくれないため(手動で設定するため)、重心の予期しない移動が致命的になることすらある。ダッシュ8などの小さな航空機は重心の位置が非常にシビアであり、事前座席指定できない席も存在するくらいである。前述した通り737クラスの飛行機では1人2人移動したところで大きな重心の変化はないはずなのだが、念のためCAさんは「座席移動は上空に行ってから」と言ったわけである。

CAさんは分かって言っているのかどうかは分からないけど…。

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