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ジェットスターの最低価格保証制度に関する一考察

Category : ジェットスター
ジェットスター・ジャパンには最低価格保証という制度がある。
それについて一考したい。


ジェットスターサイトの説明ページはこちら。
(とても読みにくい日本語で書いてある。)

~抜粋~

他の航空会社のインターネット公示運賃が、
それと比較対象となるJetstar.comにて販売中のジェットスター便の最低運賃よりも安い場合、
弊社にお電話を頂きご予約頂くお客様に対し、他社の10%引きの運賃をご提供致します。
(ご連絡時に、他社運賃の方が安いことを、弊社が確認できることが条件となります。)
対象運賃は、比較対象内の同一時間帯、同一路線の直行便の片道運賃になります。

~~~

簡単に言えば、
ジェットスターよりも安い運賃が他社にあると申告すると
他社運賃よりも10%も安くしてもらえる制度である。

こんなことを言うくらいなんだから、相当な自信があるんだろうなぁと思い、
早速、ピーチと競合する関空路線の運賃の最安値を比較してみた。

関空-新千歳は、

ジェットスター:4590円~
ピーチ:4780円~

関空-福岡は、

ジェットスター:3590円~
ピーチ:3780円~

となっており、確かにジェットスターの方が安い(両路線ともに190円差)。
さすがに最低価格保証をうたうだけはある。

さぁ、これに対しピーチはどう出るのか?
また、成田発の競合路線を持つスカイマークはどう出るのか?

これはゲーム理論の「囚人のジレンマ」という問題で片付けることができる。
結論から言ってしまうと、
他社はジェットスターよりも安い運賃を出してこない。

一度きりの「囚人のジレンマ」問題では裏切りもアリかも知れないが、
ずっと続くような「囚人のジレンマ」問題ではお互いに協調するのがベストとされる。
なぜなら値下げ競争になってしまい、消耗戦になってしまうからだ。
(「囚人のジレンマ」については他のサイトを参考にして頂きたい。)

つまりジェットスターが最低価格保証をしてしまった以上は、
理論上、他社は同額かそれよりも1円だけ高い運賃を付けて黙るのが最も賢い戦略となる。
客にとっては値下げをしてくれた方がありがたいが、
航空会社側としては、なるべく値下げをしないで済む方がありがたい。
値下げ合戦が始まってしまってはお互いに潰れてしまうからである。

ということで、最安値運賃では競争は起きない。

ここまでは最安値運賃の話。


とは言え、運賃は空席連動であるので、運賃が上昇する過程で競争は必ず発生する。

例えばジェットスターの残席数が少なくてピーチの残席数が多いときには、
ジェットスターの方が運賃が高くなる。
そうした時にはこの最低価格保証という制度で、
ジェットスターの運賃を安くしてもらうことが可能である。

しかしどうだろう?
あえて高いジェットスター便を買って、面倒な手続きを踏んで値下げしてもらうだろうか?
「ピーチの方が安いや」となり、ある程度の乗客はピーチに流れるのではないだろうか?
もちろん、どうしてもジェットスターに乗りたいという人は少なからず存在するわけで、
その人たちは最低価格保証制度を使ってくるだろう。
しかし、そもそもLCCは安いが故に選ばれるエアラインである。
「ピーチのが安いや」となった客がピーチの運賃を上昇させ、
そこで価格競争がなくなるはずである。

これは経済学で言う「裁定取引」が生じる過程であり、
簡単に言えば、同じ価値のものは同じ値段に収斂する
という市場の原則をよく表している例と言える。

ちなみにこの例は、経済学でなく物理学で考えることも可能である。
世の中のほとんどのシステムには自動安定化装置(←勝手に名付けた)が付いている。
飛行機の仕組みがそうだ。
タービュランスで機体が傾けば、傾きを戻す方向に力が働く。
これを安定性と言い、物体がその場所に留まっていることのできる状態を指す。
基本的に世の中は安定であり、何らかの要因で安定が崩れれば、
自動的に安定に戻るような力が働くようになっている。
この仕組みと同様に、
ジェットスターとピーチの運賃は必ず均衡する方向に動くのである。


以上より、ジェットスターの最低価格保証制度は名ばかりの制度であって、
若干使う人は出てくるものの、全体的な値下げ競争に走るような動きにはならないものと推測する。
すなわちこの制度は他社にとって脅威となるような制度にはならない。

乗客は結局のところ航空会社のブランドで選ぶ。
「なんかピーチって好きだなぁ」とか、
「ジェットスターっていいよねぇ」とか、そういう感覚的なものである。
価格は下がるところまで下がったと思われるので、
あとは各航空会社のブランド戦略、平たく言えばサービス内容の充実度合いにかかってくるわけだ。
この辺りの動きはLCC3社が揃う8月以降にハッキリとしてくるであろう。



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