今日ピーチが7月1日からの運賃を発表した。
タイムリーにも昨日の記事に書いたことが起きたので再度考察したい。
と言うか、一つ気付いたことがあるので、忘れないように記事にしておきたい。
ピーチは「関空-福岡」の最低価格をジェットスターと同額の3590円~に設定した。
これぞまさに囚人のジレンマの協調行動である。
仮にピーチが3590円を下回る運賃を設定したのなら、
最低価格保証のジェットスターが即座に動き、3590円未満の値段に設定してくるから、
それは流石にできないということで、
ピーチとしては下げられるところまで下げてきたというわけである。
3590円未満に設定することが「裏切り」であるならば、
3590円以上に設定することは「協調」である。
裏切れば価格下落が進行するが、協調すれば価格下落は進行しない。
ピーチは「協調」を選ぶことで、これ以上の価格下落を抑えたのである。
ここで気づいた。
というか「何故今まで気付かなかったんだろう?」と不思議に思う。
僕は、最低価格保証の本当の意味を理解していなかったのだ。
最低価格保証というのは、乗客に対して、
「ウチが一番安いでっせ」ということをアピールするもの
ではなく、
同業他社に対して、
「これ以上値段を下げるのはやめましょ」とアピールするものなのである。
すなわち、
「アナタがこれ以上下げたら、ウチがもっと下げなきゃいけなくなるので、
もうこの値段を最安値にしておきましょうよ。」
というメッセージを送っていることと同じである。
このことに気付いてしまうと、
最低価格保証を掲げている会社がいる限り、
不用意に値段を下げることが、いかに愚かなことかお分かり頂けるであろう。
値段を下げればお互いに自分の首を絞めてしまうことになるのである。
ジェットスターの掲げる最低価格保証は業界全体を思ってのことであり、
同業他社へのメッセージだったのだ。
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