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LCC、本当のコストはせいぜい2割増

Category : ジェットスター
ジェットスター・ジャパンの就航初日、新千歳からの最終便が欠航した。
同社は当日、例外的に乗客用の宿泊施設を用意し、翌日に臨時便を飛ばした。
これについては既にテレビや新聞で報じられている通りである。

公共交通機関の利用で注意しなければいけないことは、
一便でも遅れると、その遅れが最終便まで波及してしまうことだ。
特に航空機の場合は、代替えの航空機をすぐに手配できないケースが多いので、
ダイヤの途中復帰は相当難しいと考えておいた方がいい。

今回のジェットスター・ジャパン最終便の欠航も、
航空機を一日運用する中で、遅れが徐々に蓄積されていったことが原因である。
それによって最終便の成田への着陸が、
成田の運用制限である23時を超える見込みになってしまい、
欠航を余儀なくされた。

今回の事態で、成田発着のLCCの弱みをモロに露呈することとなったわけだが、
このような事態は今後も起こり得るわけで、
ここではLCCに乗る上での料金の考え方のようなものを示したいと思う。
具体的に言えば、欠航した場合の費用負担を考えたら、
実際にLCCの料金はどれくらい上がるのか
ということを示したい。

まず初めに、LCCの最終便が欠航したらどうすればいいのか。
最も確実なのが、同じ時間帯の他社便に予約を入れておくことだ。
新千歳-成田の最終便あたりではスカイマークが飛んでいる。
また東京に帰るのならば、
ANA、JAL共にジェットスター・ジャパンよりも遅い時間に羽田行きの便がある。
これらの便に予約を入れておけば良いのである。
但し、注意しないといけないのは、欠航した際の料金は自己負担であることだ。

新千歳-羽田ならば普通運賃(片道)は35600円である(7月6日~8月31日)。
これはジェットスター・ジャパンの新千歳-成田の最安値4490円の約8倍である。
この35600円を自分で払うことになる。

こう考えると「LCCなんて乗ってられるか」と思ってしまいそうだが、
毎回欠航するわけではないので、
実際には、
「何度も何度も乗ると、稀に35600円払わされる時がある」
といった感覚を持つのが正しい。

ここで確率・統計的に、LCCの欠航を含めたコストを考えるとこうなる。
欠航率を仮に1%とすると(←実際1%~2%くらい)、
ズバリ支払うべきコストは、以下の計算の通りである(手数料は省略)。

(4490×99/100)+(35600×1/100)≒4800円

「えっ!」と思った方は多分それが自然な感覚だ。
確率・統計学とういものは感覚的にとても理解しづらいののだ。

欠航率が1%だと、ほんとんどの場合LCCに乗れるので、
料金が上がったとしても高々310円(7%アップ)なのだ。
いつか欠航する時に備えて、実際には払っていないが、
毎回310円ずつ保険を掛けて乗っているような感覚だと思えばいい。

同じ計算を欠航率が倍の2%になったとして行うと、

(4490×98/100)+(35600×2/100)≒5100円

となり、さほど上がった感じはしない(14%アップ)。


「だから安心してLCCに乗って下さい」と言うわけではないが、
確率・統計的に考えれば大体こんなものなのである。
欠航するリスクを意識し過ぎて、
毎回フル・サービス・キャリア(FSC)を選ぶと大分高く付く計算になるわけだ。
(実際にはFSCは割引運賃で乗るので、35600円よりは安いと思うが…。)

現在のところ、関空-新千歳のFSC料金がLCC(ピーチ)の約9倍であるから、
この路線が欠航すると負担額が最も大きい。
但し仮に欠航率を2%と高めに見積もり、
航空券以外の費用負担を含めた全体の費用負担をLCC料金の11倍とすると、
コストは20%アップということになる。
(ホテル代、他の交通費等を含めると11倍程度になる。)

これより、

LCCに乗るときに、欠航等による自己負担額を含めた本当のコストは、料金のせいぜい2割増。

という計算になる。
そして確率・統計学の見地からは、

「欠航するリスクをとったとしても、LCCの方が断然得」

という結論が導かれたことになるわけだ。


ここで、今までの議論を一般化するとこうなる。
以下は数学が得意な方だけ読んで頂きたい。
(非常にシンプルで面白い公式が浮かび上がる。)

変数を、

LCC料金:Y円
欠航率:a%
欠航時の費用負担額:Y円のn倍

と定義すると、LCCを選んだ場合のコストの期待値(L円)は、

L=Y×(100-a)/100+nY×a/100=Y×{1+(n-1)a/100}

となる。

実際に数字を当てはめてみると分かりやすい。
最初の例と同じく、
欠航率を1%、欠航時の費用負担額がLCC料金の8倍だとすると、
a=1、n=8となるので、

L=Y×{1+1×(8-1)/100}=1.07Y

7%アップという計算になる。
4490円の7%アップは約4800円であるので上の例と一致する。

大体世の中、欠航率は1%程度であるので、
LCC欠航時の費用負担がn倍ならば、コストは(n-1)%アップと考えればよい。
欠航率を2%とするならば(n-1)%の2倍である。

数式ではなく言葉で書くと、

欠航率が1%ならば、何倍の「何-1」%アップ。

欠航率が2%ならば、何倍の「何-1」の2倍%アップ。

※「何倍」というのは、LCC欠航時の費用負担額が
LCC料金の「何倍」かという意味。


と言った感じであろうか。

この何倍という数字は、欠航した際の航空券代だけではなく、
ホテル代やホテルまでの交通機関、食事代を合計したものである。
とにかくLCC欠航によっていくら負担しなければならないかが分かれば、
実際のコストが即座に計算できるのである。

なるほど、面白い公式を思い付いたたもんだ。
ただ、これはあくまでも確率・統計的な金額であるので、
いざ欠航した時の負担感はもっと重いものになるのだろうが…。



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