ベルトサインオンに見る日本文化

Category : 国内旅行
僕らの乗った737は日本海上空に抜けた。

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秋を感じさせる雲。
夏真っ盛りの本州だが、空の上はもう秋なのかも知れない。


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この3次元の航跡表示は、いつ見てもワクワクさせられる。
僕にとっては結構なエンターテイメントプログラムだ。

「ポーン」、ベルトサインが点いた。
するとトイレに立つ乗客がいた。
「お座り下さい。機長に確認しますので少々お待ち下さい。」とちゃんと対応するCAさん。

日本のエアラインはルールに非常に厳格である。
ペルトサイン点灯中に席を立てば絶対に注意されるし、
トイレに入ろうものなら、「絶対に立ち入ってはなりませぬ」とばかりにドアを押さえられる。
これは日本人の真面目さを表しているという考え方もできるが、
僕は「日本には自己責任文化と言うのが根付いていないからだ」と考えている。

日本人は自分で責任を取らずに、何でも人のせいにしたがる習性があると思うのだ。
誰も責任を取りたがらない「無責任文化」と表現している人もいる。
我々は「リスクは自分で背負う」という考え方が少し弱い。
だから航空会社は、何かあったとき自分達のせいにされないよう、
ルールを忠実に守るのである。(と、僕個人は考えている。)
「我々はちやんと言いました。ルールを守らなかったのはお客様の方です。」と言わんばかりに。
それが先のベルトサインオン時の対応である気がしている。

海外エアラインでは、ベルトサインはあってないようなものだ。
ベルトインがオンになっても乗客は皆、何食わぬ顔をしてトイレに立っている。
誰一人注意しないし、そもそもクルー自身が立ってサービスを続けている。
以前タイ航空に乗ったときには、離陸滑走直前までクルーがギャレイで仕事をしており、
加速し始めた瞬間に「おっとっと」と慌てて着席したのを見たことがある。
海外エアラインでは大体そんなもんだ。
一方、日本の航空会社では離陸滑走寸前までクルーが立っていることなどまず有り得ない。

だが、必ずしもマニュアル通りのお役所仕事ではないところが、
日本のエアラインのきめ細やかなところでもある。
もちろん、CAさん個人の力量によるところもあると思うのだが、
トイレに行こうとする乗客に対し、ルールを守ろうと頑なに拒否するのではなく、
すぐに機長に判断を仰ぐところはなかなか柔軟な対応である。
(日常茶飯事で行われていることかも知れないが、実際に目撃したのは初めて。)
特に大きく揺れていなかったこともあり、すぐにベルトサインは消えた。

僕なら「ちょっとくらいいいよ」とルールを破ってしまいそうだが、
機長がベルトサインを消せば、ルールを破らなくて済むと考えたCAさんはプロ意識が高い。
ちゃんとルールを守った上で、乗客のリクエストにも応えているのである。
日本人のきめ細やかさと無責任文化の融合がなし得る業と言えよう。


2012AUG_CTS-NGO-07.jpg
飛行機はベルトサインオンのまま降下を続けた。


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