スポンサーサイト

Category : スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。









実は正しい高度を飛んでいない飛行機

Category : その他
ガルフストリームでお勉強。
機首部に付いているセンサー解説、第一弾。


GalfObenkyou-01.jpg
ここに付いているのが↓のセンサー。


20121013-GALF-11.jpg
これは静圧孔(Static Port)。
静圧孔は文字通り、静的な圧力、すなわち気圧を計測する穴である。


20121013-GALF-04.jpg
静圧孔は左右対称に配置され、反対側まで筒状に突き抜けている。
その管に入った空気の圧力で、飛んでいるところの気圧を測るのである。

では気圧を測ってどうするのか?
そう、高度を求めるのである。
「気圧高度」と呼ばれるヤツだ。

空気は高度が高くなるほど薄くなる。
言い換えれば、高度が高くなるほど気圧は下がる。
その原理を利用して気圧を高度に換算しているのである。
ハイテクの結集に見える飛行機でも、そんな原始的な方法で高度を計算しているのだ。

「でも、気圧って場所によって違うから、飛行機の高度も場所によって変わっちゃうんじゃないの?」
素晴らしい質問だ。
そのために管制官が飛行機に対し、地上の気圧を逐一伝えている。
航空無線でよく聞く、
例えば「QNH、2997(キューエヌエイチ、トゥーナイナーナイナーセブン)」ってヤツだ。
地上の気圧が高ければ上空の気圧も高いと考える。
逆に地上の気圧が低ければ上空の気圧も低いと考える。
パイロットは管制官から聞いたQNH値を高度計セットすることによって、
高度計がより正確な値を示すように調整しているのである。

ただし、これは飛行機が山や地表物と衝突する危険性のある低高度での話である。
高高度を飛行する飛行機は違う。
高高度を飛ぶ飛行機は全機、同じ気圧に設定して飛んでいる。

設定している気圧は標準気圧、すなわち29.92inHg(1013.25hPa)である。
日本では14000ft以上を飛ぶ飛行機では一律29.92をセットして、
地上がいかなる気圧の時も、地上は標準気圧であると仮定して飛んでいる。

何故、そんなデタラメなことをするのか。
高高度では、実際に飛行機が何ftを飛んでいるかよりも、
周りの飛行機に対する「高度差」が重要だからだ。
高高度では「山や地表にぶつからないこと」ではなく、
「お互いにぶつからないこと」がより重要なのである。

だから飛行機が14000ftを超えると、
パイロットは管制官から聞いたQNHを忘れ、一律29.92にセットする。
14000ft以上をフライトレベル(FL)と呼ぶのはそのためだ。
(フライトレベルとは29.92で飛行している飛行機が使う高度のこと。国ごとに異なる。)

時々機長がアナウンスする、
「ただ今当機は高度33000ftを順調に飛行しております。」
はほとんどの場合ウソだ
本当の高度なんて誰にも分かりゃしない。
(GPSを使えば分かるが飛行高度として使用することはない。)
飛行機の高度はあくまで気圧を高度に換算したもの。
しかも高高度では地上を標準気圧と仮定した上での気圧高度だ。
本当の高度(ここでは標高としよう)とは数百メートル違うこともザラである。

「飛行機なんだからさぞかし正確な高度で飛んでるんでしょ?」と思ったら大間違い。
結構いい加減な高度で飛んでいるのである。
重要なのは、皆が一律同じ基準に合わせ、ぶつからないよう高度差を保つことなのだ。


いつも見て頂きありがとうございます。
ポチっと押して頂けるとヤル気出ます。
にほんブログ村 その他趣味ブログ 航空・飛行機へ
にほんブログ村
スポンサーサイト









Comment

非公開コメント

サイト内検索
イケてる航空旅行研究所内の記事を検索できます。
カスタム検索
プロフィール

航空ブロガー

Author:航空ブロガー

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
Google+
GoogleAnalytics
サイト内検索
イケてる航空旅行研究所内の記事を検索できます。
カスタム検索
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。