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重すぎて離陸できません。(デルタ航空ビジネスクラス搭乗記)

Category : ビジネスクラス
No.1のドアを入り、Bコンパートメントのビジネスクラスを突っ切る。
「しまった。No.2のドアから入るべきだった」と、このとき気付いた。
アッパーデッキへの階段はNo.2ドアのところにあるのだ。

アッパーデッキの乗客は見栄を張らず、
「エコノミークラス」と書いた後ろ側のボーディングブリッジに進むべきである。

階段を上り、14席しかないプライベートな空間に入ると、何だか急にホッとした。
「この快適な空間で13時間過ごせば日本に帰れるのか。」と思うと、
張りつめていた僕の中の緊張の糸が、ふっとほつれた気がした。

僕の席は77A。
アッパーデッキ真ん中にあるドアの一つ後ろの席である。


201306_DL629-07.jpg
たとえ無造作でぶっきらぼうであっても、布団や枕が座席に置いてあるのが嬉しかった。
「ああ、ここ、小さいけど自分だけの部屋なんだ。」と。
僕は慣れない海外出張でとても疲れていたんだなぁと改めて思った。


201306_DL629-08.jpg
ボーディングブリッジの真上のため、なんだかよく分からない景色が広がる。
元々アッパーデッキは窓の位置が遠くて低いので、
このビジネスクラス席からは全くと言ってほど外の景色は見えない。
それでも僕はプライベート感たっぷりのアッパーデッキを選びたいと思っている。
それは座ったことがある人ならばきっと分かってくれるだろう。


定刻より少し遅れてプッシュバック。
実は離陸時、面白い出来事に遭遇した。
緊急着陸ほどではないが、僕にとってはこれまた初めての面白い出来事であった。

何と重量オーバーで離陸できないと言うのだ。

もう少し正確に話そう。
どうやら12000ftあるメインの滑走路が工事中らしく、
それと平行する10000ftの滑走路を使わなければいけないらしかった。
そうすると滑走路長が短い分、最大離陸重量が制限される。

コックピットから入った放送によると、
「最大離陸重量をオーバーしているため、ここで燃料を燃やし軽くしてから離陸します。」
とのことだった。

僕らの乗った747はRWY22Rの手前で20分くらいアイドル推力で燃料を燃やした。
「アイドルで燃やさずにフルスロットルで燃やせばすぐなのに…。」
と突っ込みたくなったが、そんなことをしたら乗客がビビってしまうだろうから、
チビチビとアイドルで燃やすしかなかったのだと思う。

ある程度燃やしたところで飛行機は動き出した。
滑走路にラインナップし、離陸滑走を開始した。

ここで。
機長から「重すぎて離陸できない」なんて言われると、
普通の人はこんな風に考えてしまうかも知れない。
「10000ftの滑走路では燃料満載のジャンボは離陸できないのか?」と。
「じゃあ燃料を減らしたところで、ギリギリの長さで離陸せざるを得ないのか?」と。
何となくそんな不安を覚えてしまうことだろう。

結論から言うと、それは間違いである。
10000ftの長さがあれば燃料満載の747は余裕で離陸できる。

問題は緊急時である。
飛行機にはV1(離陸決心速度)というのがあり、離陸滑走中トラブルが発生した場合、
V1を超えていなければ滑走路の範囲内で停止することができる。
しかしV1を超えてしまったら滑走路の範囲内で停止できなくなるから、
そのまま離陸を継続しなければいけない。

何が言いたいかと言うと、
必要な滑走路の長さと言うのは純粋に離陸するための長さだけではなく、
緊急時に安全に滑走路の範囲内で停止できる長さを加えて計算されているということなのだ。

つまり「重すぎて離陸できない」というのは、
V1到達前に異常が発生した場合に停止するための長さを考慮すると、
10000ftでは滑走路の長さが足りないという意味なのである。

だから実はあまりシビアに考える必要はなく、
10000ftの滑走路を目一杯使って離陸するという意味ではないから安心してもいい。

とは言うものの万が一、V1手前で異常が起きたら、
残された滑走路の長さは理論上は結構ギリギリの長さなわけなので、
それなりには危険を伴っていることは心に留めておきたい。

実はノーズギアが浮いた瞬間、
「あ、これで異常が起きても離陸するしかなくなった。」
と安心したのを覚えている。


201306_DL629-09.jpg
正常に離陸できた747はぐんぐん高度を上げた。

さて、次はお待ちかねの機内食だ。


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