航空会社のサービスは国ごとに違うべきか

Category : エアアジア
昨年の今日8月1日、日本に3番目のLCCが誕生した。
最も遅く生まれたはずなのに、最も早く死んでしまった。

ANAとの合弁を解消したエアアジア。
ANAがエアアジアからエアアジアジャパンの株式を100%買い取り、完全子会社化して出直すそうだ。
来る10月26日に運航停止が決まっている。


20130801-02.jpg
一昨日の報道では、
新たな会社の名前は8月中旬に、運航スケジュールは9月下旬に決定し、
新しい会社での運航は12月末頃に開始する予定であるとのことである。
このロゴも見納めである。

さて。
僕がエアアジアジャパンの日本就航からずっと頭に引っ掛かっていたことがある。
それはこの本のことだ。
僕の読書録には2009年に読んだ本だと書いてある。


2009-041.jpg
「コークの味は国ごとに違うべきか」というタイトルの本。
グローバルな経営戦略について書かれた良書だ。

エアアジアCEOのトニーフェルナンデス氏はこの本の存在を知っているだろうか?
エアアジアはまさに、この本に書いてあるグローバル戦略を間違えたのだと僕は考えている。

一部の報道では、フェルナンデス氏は日本流のサービスを否定したとか、
自社システムでのネット販売にこだわったとか、そんな内容が強調されて書かれている。
恐らく報道の内容は正しい。

単刀直入に言えば、「フェルナンデス氏は日本での経営戦略を分っていない」のである。
日本はガラパゴスだと言われて久しいが、まさにその通りで、
日本でしか通用しない常識が結構ある。
それを知らずして、いや理解しようとせずして強引にエアアジア流を貫いたものだから、
結局撤退する羽目になってしまったのだ。


ネットの予約システムはフザケているし、

機内食は不味くて日本人好みではないし、

機内に飲み物を持ち込めないし、

クルーは茶髪で巻き巻き、とにかくガラが悪いし。


20130801-01.jpg

そして、Now Everyone Can Fly のキャッチフレーズ。

そもそも僕はこのフレーズに違和感を感じていた。
日本人をナメているとしか思えない。
このフレーズは東南アジアの低所得層に向けたメッセージなのだ。
我々の1/10くらいの収入しかない人達に向けた広告なのである。

何が「ほら、みんな飛べるよ」だ。
安くたって不便で感じの悪い航空会社には乗らないのだ。

エアアジアみたいな航空会社はそもそも日本では通用しないのである。
過去の記事でも僕はエアアジアに対して結構厳しい意見を持っていた。
今回の合弁解消で何となく自分の感覚が肯定されたような気分だ。

過去記事(2012/10/12) → ポスト「Everyone Can Fly」の時代
過去記事(2013/04/07) → ちょっと厳しすぎない?エアアジアって。

ピーチを見てみろ。
日本の文化に合わせて着実に進化して行っている。
ほら、あの吉野家だって現地に合ったメニューを展開している。

2004-001_yoshinoya_SHA.jpg
(2004年上海にて。)

地域に合わせたマイナーな経営戦略の変更は、何を売るにしても必要なのである。


トニーフェルナンデス、アンタの負けだ。


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