デルタロストバゲージ物語

Category : 海外旅行
話を少し前に戻そう。

な、な、なんと、ニューヨークで乗り継いだ後、
僕は最終目的地でロストバゲージに遭遇した。
待てども待てどもベルトコンベヤーに僕の荷物が流れて来ないのだ。
ついには僕の荷物が流れてこないまま、ベルトコンベヤーは止まってしまった。

初めてのロストバゲージという経験に、僕はショックを隠せなかった。
一瞬、目の前が真っ暗になった。
明日一日どう過ごそう?

いや、明日一日だけならいい。
明後日、いやその次の日まで待たなければいけなくなったらどうしよう?
仕事に支障をきたすではないか。
急にとてつもない不安が襲ってきた。

同じパンツ履き続けるのか?
毎日同じ服を着続けるのか?
その他色々なことが頭を巡り、頭の中がとても混乱した。

混乱しながらも、とりあえずデルタのカウンターに行った。
「あのー、荷物が見つからないんですけど…。」

カウンターのオバちゃんは慣れたものだった。
「はい、ここに名前と滞在先書いて。届けるから。」
僕は言われた通りにした。

「荷物はどこにあるのか?」と聞くとすぐにPCを叩き、
「ニューヨークにあるみたいね。」と涼しい顔のオバちゃん。
「じゃあ明日の何時に届くのか?」と僕が聞くと、
「え~っと、、、16時到着だから、配達はその後ね。」
オバちゃんは申し訳なさのかけらもなく平然とした顔で答えた。

「まぁニューヨークに置き忘れたのならまだマシか。」
「ヨーロッパとかそんなところに行ってしまってないだけ良しとしよう。」
僕は少し安堵した顔で「OK」と答えた。

少し冷静になった僕は半分冗談めかして
「何か補償はしてくれないのか?」と言うと、「We don't」とオバちゃん。
思い出したように席を立って、
「あ、これをあげるわ」とスカイチームのロゴの入ったポーチを渡された。

これで、カウンターでの手続きは終了である。
実に簡単なものだ。
紙に届けて欲しい住所を書いただけである。
「ロストバゲージってこんなもんかよ」と、
僕は落胆なのか安心なのかよく分からない感情を抱えながら空港を出た。

タクシーにてホテル着。
荷物がないので寝るだけだ。
「ロストバゲージって楽かも。」
「明日ホテルまで届けてくれるんでしょ。」
ここで初めてプラスの感情を持った。

もらったポーチを開けることくらいしかやることがなかったので、
まずはポーチを開けてみた。


2013OCT-LOSTBAGGAGE-01.jpg
中にはこんなものが入っていた。
超特大サイズのスカイチームTシャツに、
パウダー、髭剃り、コットンと綿棒、くし、歯ブラシである。
沢山入っていて大変ありがたいのだが、
実際に役に立ちそうなものは、Tシャツ、髭剃り、歯ブラシだけであった。

本当に入っていて欲しかったものはパンツだった。
お風呂を出ても同じパンツを履かなければいけないのは少し辛い。
期待してはいなかったが、やはりパンツは入っていなかった。


夜が明けて翌日。
その日の夕方には届くと思い、普通に過ごした。
なるべくロストバゲージのことは思い出さないようにした。

一番思い出したくなかったのは前日と同じパンツを履いていることだ。
思い出すと少し気持ちが悪くなる。
でもそれは思い出すからであって、
思い出さずに過ごせば、2日間同じパンツを履いていたってなんてことはないのだ。
要は気持ちの問題で、忘れてしまえばそれで仕舞である。


よく考えると男性はA面、B面、お尻のA面、お尻のB面の計4面、
すなわち計4日間、同じパンツを履き続けることができる。
昔からよく言われていることだが、僕はそのことを全く思い出せなかった。

こういうのは他人事だとすぐに思い出せるのだが、
実際に自分その状況になるとなかなか思い出せないものである。
もし思い出していたらB面を履いて、少しは気が楽になっていたかも知れない。

僕がロストバゲージしたことをFBに載せたら、
一人の有識者(女性)が問題提起を始めた。
「女性のパンツの有効期限について」だ。

男性は上記の通り4日である。
僕ははじめ男性も女性もパンツの有効期限に変わりはないと思っていた。
しかし実際には全然違っていた。
最終的には女性は「6日間有効」ということで合意に至った。

女性のパンツは三角形であるから男性よりも長く履けるというのがその理由である。
それぞれの角を使えるのだ。
しかし単純に角分の「×3」をして12日とするのは間違いである。
女性は前後をあまり意識できないため、
「×3」はできても前後の「×2」ができない。
すなわち、それぞれの角で3日間、そして裏表(A面/B面)の計6日間有効となる。

この一件をきっかけに、
「パンツの有効期限」に関する議論ができたのは非常に有意義であった。
まさに怪我の功名であったと言えよう。

言い忘れたが、実は履き方にも注意が必要であることが分かった。
とある医師から出た、
「尿路感染症を防ぐためにはなるべく『大』の側を前に持ってこない方がよい」
と言う指摘は非常に的確なものであった。
つまりA面の次はB面が最も良く、すぐにお尻側のA面にはしないようにということである。


さて、翌日の夕方。
「18時くらいには届くかな?」と思ったが一向に届かない。
フロントに出向いてみても「まだ届かない」と言う。

20時半を過ぎた頃、さすがに僕も不安になり、
コールセンターに電話をしてみることにした。

2013OCT-LOSTBAGGAGE-02.jpg
前日カウンターでこんな紙をもらっていた。


2013OCT-LOSTBAGGAGE-03.jpg
ここに荷物に関するアレコレが書いてある。


2013OCT-LOSTBAGGAGE-04.jpg
そして裏には電話番号が書いてある。
前日デルタのカウンターで「困ったらここに電話して欲しい」と言われていた。
勇気を出して電話を掛けてみた。

そしたら自動音声による受付だった。
はじめ意味が全然分からず、やむなく2回電話を切った。
意味が分からないと言うか、どうしたらいいのか分からなかったのだ。

そして3回目の電話でやっと気付いた。
「そうか!これは音声認識電話なのだ。」と。
番号をプッシュしてやる方式だと思い込んでいたものだから、
全然意味が分からなかったのである。
僕はアルファベットをどうやって入力するのかということにずっと縛られていた。
しかし3回目にして「そういうことか!」とやっと気が付いたのであった。


2013OCT-LOSTBAGGAGE-05.jpg
この紙に書いてあるアルファベット5桁、数字五桁を音声として話すと、
電話先が勝手に認識してくれて情報を教えてくれる。

英語がペラペラ、ネイティブ並みの発音の僕は番号を一発で認識してもらった。
そうしたらなんと、「あなたの荷物に関する情報はありません。」
という応答が返ってくるではないか!!!
「そんなワケがない!」と思い、もう一度電話をしてみたが結果はは同じであった。

「モアインフォメーションはこちら」みたいな番号を言われたので、
それをメモして再度電話した。

そしたら空港に繋がった。
事情を話すと「もう配達屋に渡した。」と言う。
「まだ、届かないいんだけど。」と言うと、
「じゃあ配達屋に電話してみな。」と言われた。
いわゆる「たらいまわし」というヤツである。
たらいまわしはワールドスタンダードな文化だった。

配達屋の電話番号を教えてもらい配達屋に電話した。
そしたら「21時半前には届くと思う。」と言われた。
ここまで言われてやっと安心することができた。
配達屋がそう言うのなら21時半まで待ってやろう。

そして22時ちょうど、フロントから電話があった。
「お荷物届きましたよ。」と。
「ワーォ」なんて電話口で言ってしまったと思う。
嬉しくて嬉しくてたまらなかった。
僕は飛んでフロントに取りに行った。

こうして見事24時間以内にロストバゲージは解決したのであった。


このロストバゲージでは、学習できたことが2つある。
電話をたらい回しにされたことで
デルタの荷物管理システムがどうなっているのか、
そして荷物配送の実態がどうなっているのかを実体験を伴って知ることができた。
今回の一件がなかったら一生、ロストバゲージに遭遇しなかったかも知れない。
恐らく次にロストバゲージしたら、もっと平静な心で対応できると思う。

そしてパンツは何日間履けるかという議論ができた。
男性は4日間、女性は6日間。
女性の方がパンツの有効期間が長いと言う結論が出たことに僕は驚いている。

何事もポジティブに考えなければならない。
不都合なことが起きたら、
きっとそれは「未知の体験が待っている」というサインなのだ。
単にイライラして過ごすのも一つ、何事も学習だと思うもの一つ。
「デルタの荷物管理システムの把握」、「パンツの有効期限に関する議論」、
この2つが今回のロストバゲージにおける大きな学習成果であったのだ。


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