オーバーブッキング、アナタはいくらで降りますか?

Category : 海外旅行
最近、と言うかいつもそうなのだが、
デルタの中部-デトロイトはかなり混雑している。
乗るとビジネスクラスは絶対に満席、エコノミークラスもほぼ満席に近い。
中部からの北米直行便がこれしかないのだから当然と言えば当然である。

今回のフライトも直前にエコノミークラスが満席になったようだった。
しかもオーバーブッキングが発生しているようだった。
前日にWEBチェックインをしたらこんな画面が出たのだ。


2014FEB-DL630-inbora-01.png

「ボランティアが必要です。」

知らない人には一瞬戸惑うメッセージであるが、これは単刀直入に言うと、
「エコノミーでオーバーブッキングが発生しているので誰か降りて下さい。」
と言うメッセージである。

これはよくあることで、航空会社はそのための方法をちゃんと用意している。

・対価を払い誰かに降りてもらう。
・エコノミークラスの客をビジネスクラスにアップグレードする。

この2つである。

ビジネスクラスにも空席がない場合、
アップグレードという方法は有り得ないので、
ここでは対価を払い誰かに降りてもらう場合を考えることとする。

降りると言っても、翌日の便や経由便で目的地までの旅程は保証される。
旅行をやめる場合は、運賃種別に関わらず全額が払い戻されるはずだ。

(ちなみにビジネスクラスに空席があれば
「インボランタリー・アップグレード(インボラ)」と呼ばれる
超ラッキーな待遇を受けられる可能性がある。)

オーバーブッキングとなった場合、最終的にどうなるのか。
デルタの手法が今回よく分かったのでここに書きたい。

出発当日の朝、家でもう一度チェックインの画面を見ていると、
前日とは違った画面が現れた。
それがこれだ。

2014FEB-DL630-inbora-02.png

「降りるためにいくら欲しいか」を選択させる画面である。

なんとえげつないこと。

50ドル、75ドル、100ドル、125ドルと25ドル刻みで
降りるための対価を選ばせる画面が現れたのだ。

誰もが125ドルを選びたくなるのであるが、よくよく読んでみると、
最も安い値段を提示した人からリストの上から並べますということが示唆されている。

つまり50ドルを選べば優先順位が高く、
125ドルを選べば優先順位が低くなるのである。
デルタはこんなところにも市場原理を取り入れている。

乗客が自分の利益を最大化する戦略は、全員が125ドルを選ぶことなのであるが、
恐らく誰かはお金欲しさに50ドルを選ぶであろうから、
そうすることでデルタは経費を最小限に抑えようとしているのだ。

これを見た瞬間、何だか腹が立った。
こんな安値で乗客を降ろそうとしているのかと。

誰がそんな手に乗るか。
日本の国内線でも降ろされる場合の対価は1万円である。
(翌日便は2万円)
それがデルタのこの長距離国際線で50ドルだ。
たかだか5000円で降ろされるのかと思うと、
僕は腹を立てずにはいられなかった。

もちろん僕は降りることを考えているわけではないので、
こんなくだらない安値競争には参戦しないのであるが、
こういうえげつないことを堂々とするデルタにはかなりの反感を覚えてしまった。

そんな腹立たしい気持ちは置いておいて、
仮に降りる意志がある場合に心に留めておいて頂きたいのは、

全員が125ドルを選べば、利益を最大化できる

ということである。

50ドルを選んだところでどうせ抽選になるのだから、
他の人を出し抜こうとは考えず、じっと我慢をして125ドルを選ぶのである。
そうすればきっとアナタのところに125ドルが転がり込んでくるはずだ。

これは安値競争を避けるための経済的に正しい協調行動である。
実はジェットスターの最安値宣言もこの類の戦略に入る。
(最安値宣言をし自社の価格を最安値にすることで、
他社が値段を下げないように牽制している。
他社はそれを理解しているから不用意に価格を下げることはない。)

降りることを考える乗客の方々は、
デルタのえげつない戦略に引っ掛かることなく、
是非とも経済学的に正しい選択をして頂きたいものである。


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