エアバスA400Mの凄いマニューバ【ファンボローエアショー2014】

Category : エアショー
A400Mという飛行機を知っているだろうか?


旅客機マニアには馴染みのない飛行機かも知れないが、
エアバスの開発した最新の軍用輸送機だ。
初飛行は2009年、現段階で170機以上を受注し、
最近では量産1号機がフランス空軍にデリバリーされた。


FIA2014_A400M-01.jpg
ターボプロップ4発のいでたちは、
世界で最も売れている軍用輸送機、C-130によく似ているが、
大きさが全然違い、C-130よりも一回り大きなサイズとなっている。

逆にC-17と比べると一回り小さく、
すなわちそれはC-130とC-17とのギャップを埋めるために開発されたことを意味する。
これまでこのサイズの軍用輸送機は世になかったのだ。


FIA2014_A400M-02.jpg
ターボプロップの羽は8枚。
後退角のついたプロペラは高速で飛行ができるような仕組みである。
軍用輸送機とは言え、高速性能は要求される。
C-130のような鈍足て短足な輸送機ではやや使い勝手が悪くなってきているのだ。


FIA2014_A400M-03.jpg
頭から出ている奇妙な棒は何かというと、空中受油を行うためのブームである。
空中受油とはその名の通り空中で給油を「受ける」ことで、
何らかの理由で空港に降りられずとも、空中で給油を行うことにより、
航続距離を伸ばすことができるのだ。


FIA2014_A400M-04.jpg
滑走路上で待機していたA400Mは突如離陸滑走を始めた。
実は後ろからA350がアプローチしてきていたのだ。
前々回とその前にお送りしたA380、A350の次の離陸の順番がA400Mだったのである。


FIA2014_A400M-05.jpg
後ろから見ると随分とダサい。
軍用輸送機にカッコよさを追求してはいけないのである。
ちなみに、こういう後部胴体のドアが開く機体をランプカーゴ機と呼ぶ。


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凄い上昇角で離陸。
C-130とは比べ物にならないくらいの角度だ。
そしてすぐに右にひねった。


FIA2014_A400M-07.jpg
見よ、この角度を。
ピッチ角は軽く45度を超えている気がする。
この後、空港上空を凄いバンク角で旋回しながら軍用輸送機ならではの機動性をアピールしていた。


FIA2014_A400M-08.jpg
続いては急降下。
下から見ていて上面が見えるくらいの角度だからこれまた凄い急降下であることが分かる。


FIA2014_A400M-09.jpg
別の日に撮影した急降下シーン。
操縦しているほうもさぞかし気持ちがいいだろう。
ジェットコースターなんてもんじゃないと思う。
そしてこの後、すぐに急上昇に移る。


FIA2014_A400M-10.jpg
後ろを開けて何かを落としてくれることを期待したが、
そんなことをエアショーでやって失敗でもしたら大変なので、
流石にそこまではしてくれなかった。

こういった軍用輸送機では飛びながら物を落とすミッションも行われる。
軍用輸送機は空港間輸送だけではなく、どこへでも運ぶ(落とす)ことができないとダメなのだ。


FIA2014_A400M-11.jpg
このバンク角を見て欲しい。
確実に90度を超えている。
軍用輸送機ではこのくらいはへっちゃららしい。

何故、戦闘機ではないのに急降下や急旋回が求められるかと言えば、
やはり敵の脅威から逃れるためであろう。
鈍足で機動性が悪ければ、万が一打ち落とされることだってある。
それを避けるため、たとえ輸送機であっても機動性の良さ求められるのである。


FIA2014_A400M-12.jpg
そしてランディング。
4発ターボプロップの迫力に、しばし圧倒されてしまう僕であった。
旅客機ばかり追いかけている僕であるが、
たまにはこういう力強う軍用輸送機もいいかも知れない。


FIA2014_A400M-13.jpg
主脚は片側6輪。
タイヤ数が多いのは、一輪当たりの接地圧力を下げるためだ。
強度の小さい滑走路でも運用できるようにするためである。


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接地。
脚が短いのでふわっとした感じはなく、ドスンと降りる感じがした。


FIA2014_A400M-16.jpg
そしてさすが軍用輸送機だと思ったことは、着陸後の奇妙な動きだった。
滑走路端で転回をするのではなく、自力でバックを始めたのである。
プロペラをリバースピッチに入れれば
トーイングカーの力を借りなくともバックができる。

非常に地味な動きだったので、他の観衆が気付いたかどうかは分からないが、
タフな軍用輸送機の実力を見せ付けられるシーンであった。
(ちなみに後ろのランプドアが開いている。)

戦闘地帯の細くて短い滑走路、そして誘導路がない飛行場に降りたとき、
このような自力でバックをする能力が発揮されるのだ。
降りたものの「戻れません」は通用しないのである。

今回は技術的な内容を含むややカタい内容だったかも知れないが、
たまには軍用輸送機を語ってみるのも面白い。
旅客機同様、軍用輸送機の世界も奥深いのだ。


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