ヴァージンへの憧れは幻想だった。【ヴァージンアトランティック航空搭乗記】

Category : ヴァージンアトランティック航空
到着前に何気なくナンバー2ドアの小さな小さなドアの窓をのぞいてみると赤いエンジンが2つ見えた。もちろん肉眼では見えず、カメラのレンズを入れたら見えたということだ。


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4発エンジンの機体をこの角度から見るこの構図がソソる。ナンバー2ドアの小さな小さな窓からこの構図が撮影できることに最後に気付いて良かった。機体の全景もロクに撮れていないようでは、ヴァージンに乗った証拠にならないと思っていたからだ。窓の下の方に着氷してしまい、完璧な構図とは言えないものの、赤くペイントされた自国製ロールスロイスエンジンは、まさにヴァージンの象徴である気がした。


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到着前、アンケートが配られた。「ヴァージンはいかがでしたか?」というものだ。他のエアラインでこの手のアンケートが配られたことはなかったので少々驚いた。こうなったら評価すべき点は評価をして、ダメな点はダメだとハッキリ言ってあげた方がいい。

僕はありのままの評価を書いた。キャビンクルーは外資系にしては普通以上かな?、ご飯は普通かな?、エンターテイメントプログラムは最悪だ、といった具合に。ハッキリ書きすぎた感があるが、大人を気取って全部「良い」を付けるより、子供の悪戯みたいにひたすら「悪い」を付けていくのも悪くはないと思った。いや、もちろんそんな子供じみたことをするはずはなく、本当に「悪い」と思った部分にだけ「悪い」を付けた。正直に自分の気持ちを書いただけである。


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ロンドン到着前、20分程度遅れる旨のの放送が入った。ロンドン市街手前で2回ホールディングパターンを回り、ヒースローにアプローチするかと思いきや、滑走路手前でS字カーブ。ヒースローが随分と混雑している様子が見て取れた。

ヒースローへの到着、ヒースローからの出発はいつも遅れるという印象がある。滑走路が2本しかない上に、世界各国からもの凄い数のエアラインが乗り入れているのだから仕方がないのだろう。もうすぐ着くと喜んでいる体に、20分の遅れは1時間くらいの遅れのように感じた。2周目のホールディングの時、もう一周回るかなと思いホールディングから脱出したときの喜びはひとしおだった。

そしてその後のS字カーブ。「もう一回ホールディングかよ!」と思っところに反対側に旋回してくれたのでそれもまた嬉しかった。エコノミークラスではそんな些細なことが大きな喜びとなるのである。


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長い長いフライトを終えてヒースローに着陸した。赤いロールスロイスエンジンは半日ぶりに止まり、次のフライトへしばしの休息をとっていた。

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初めて乗ったヴァージン。しかし既に日本を去ってしまったヴァージン。もう乗る機会は本当にないのだろうか。

なんて名残惜しそうに終わるつもりだったがやめた。アンケートに書いたみたいにはっきり言いたいと思う。

正直言ってヴァージンなんてさほど良い航空会社じゃない。プレエコだからそんなことを言うのかも知れないが、恐らくビジネスクラスに乗っても同じことを思ったと思う。確かにヘリンボーンのビジネスクラスは当時としては最新だった。しかし各社が上級クラスの座席の開発やサービスの強化にしのぎを削った結果、ヴァージンのプロダクトは標準以下になってしまったのだ。

エンターテイメントプログラムにそれが顕著に表れている。なんと画面がタッチパネル式ではないのだ。プログラムの内容云々の前にタッチパネルじゃない時点でアウトである。今どきタッチパネルじゃないスクリーンなんてあるのか?時代遅れも甚だしい。

ヴァージンはデルタの方針に従って大西洋路線にシフトする?円安で客が乗らなくなった?日本の航空行政が日本パッシングを加速させている?巷ではそんな議論が盛んであるが、僕はここでハッキリと言いたい。

ヴァージンはそもそもの競争力をなくした。

だから日本から撤退するのだ。

ANAやJAL、BAが上級クラスのプロダクトやサービスを磨いた結果、イギリスで最も時代遅れのエアラインになってしまったのである。乗ってみて初めてそれが良く分かった。

ヴァージンの日本撤退を惜しむ世間の論調もあるので、ここまでグッとこらえて何とかヴァージンの良いところを見つけようと頑張ってきたが、僕にも限界がある。僕はヴァージンからお金を貰ってこのブログを書いているわけじゃないし、ヴァージンへの思い入れも特にない。だからハッキリ言おう。ヴァージンは皆が思っているほど良い航空会社じゃない。よっぽどANAやJALの方が優れている。

そう、僕が抱いていたヴァージンへの憧れは幻想だったのだ。

おしまい。
後味悪いけど。


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