【イケてる航空教室】フラップを降ろし着陸する。

Category : その他
フラップが出た。


20141213_NH706-37.jpg
翼の後縁から小さな翼がせり出している。それがフラップだ。


20141213_NH706-38.jpg
間もなく着陸という頃には、さっきよりも急な角度でフラップが降りている。

フラップって何?

僕のブログを読んでるマニアックな人達でもきっと知らない人がいると思うので解説。

フラップとは「高揚力装置」といい、翼の面積や翼の形そのものを変えることで揚力(飛行機を持ち上げる力)を増す仕組みのことをいう。フラップを下ろすと単純に翼の面積が大きくなるから、同じ速度で飛んでいればその分揚力が増える。その結果、フラップを出す前よりも遅い速度でも飛べるようになる。

着陸するときにはなるべく速度を落としたいので、フラップを下げて翼面積を大きくし、翼の広さで揚力を稼ぐのである。フラップは離陸時にも少し出して、遅い速度で離陸できるようにする。もちろん着陸時の方が速度は遅いので、フラップの出る深さも深い(角度が大きい)というわけだ。

めちゃくちゃ簡単な説明だが、何となく分って頂けただろうか。

ちなみに、フラップは自動では出ずパイロットが自分でフラップレバーを操作して降ろす。速度に応じて降ろせるフラップ角度が決まっているので、段階的に降ろしていくことになる。窓から見ていても、一気にフラップが降りることはなく、3~4回に分けて徐々に降ろしていくのが見えるはずだ。


20141213_NH706-39.jpg
スレッショルド(滑走路末端)通過。コックピットでは50、40、30、と電波高度がコールされていることだろう。

着陸時には気圧高度ではなく、地面からの高度が必要である。パイロットは電波高度計を見ながら地面まであと何フィートかを把握する。昔はそのデューティーを副操縦士が果たしていたのだが、電子化された最近の飛行機のコックピットでは、対地接近警報装置(GPWSまたはEGPWS)がその役割を果たす。地面に衝突しそうになると「PULL UP、PULL UP」などと音声で警告し、パイロットに上昇を促す装置だ。

着陸時、地面が近づくてくると、あと何フィートで地表かを10ft単位で自動でコールしてくれる。操縦するパイロットはその音声を聞きながら、最後の機首上げ操作のタイミングを計るのである。最後に機首上げを行うのは降下率を落とし滑らかに接地をさせるためだ。

対地1ft(30㎝)で失速させるのが理想、というのを誰かに聞いたことがあるのだが、まさにそれは理にかなっていて、失速させると言うことはそれ以上遅い速度で飛べないわけだから、接地直前に失速させるのが最も遅い速度で着陸できるということだ。実際には失速しているしていないは実は分らないが、とにかく機首を上げてふわっと降りるのがコツである。

但し、ふわっと降りると、まさにふわっとしてしまって、なかなか接地してくれないことがあるので、短い滑走路ではわざとドスンと降りて、確実に接地させるような着陸をすることがある。衝撃のない着陸が必ずしも正しい着陸方法ではないということを覚えておこう。「今の着陸、上手だったねー」、「今の着陸下手じゃない?」と議論するのは素人には実は難しい。

もっともセントレアのような滑走路が長い空港では、基本的にふわっとした着陸が上手い着陸であると思うのだが…。

たまにはこんなテクニカルな記事もいいと思う。っつーか僕はこういう記事が実は好き。非常に書きやすい。

次回はスポイラーについて解説する予定だ。


いつも見て頂きありがとうございます。
↓ポチっと押すとランキングに一票入ります。
にほんブログ村 その他趣味ブログ 航空・飛行機へ
にほんブログ村
スポンサーサイト









Comment

非公開コメント

サイト内検索
イケてる航空旅行研究所内の記事を検索できます。
カスタム検索
プロフィール

航空ブロガー

Author:航空ブロガー

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
Google+
GoogleAnalytics
サイト内検索
イケてる航空旅行研究所内の記事を検索できます。
カスタム検索