羽田到着後、入国手続きを済ませ荷物を受け取って到着ロビーに出た。

そして右の方向に歩いて行くと、このような乗り継ぎ専用カウンターがある。

ここで再度手荷物を預けて国内線ターミナルへと移動するわけだ。国際線ターミナルと国内線ターミナルが別々となっている羽田は、成田以上に乗継が不便であるかと思いきや、意外と動線はスムーズで歩く距離も長くなかった。
と言うのも、乗り継ぎの処理は、全て到着した国際線ターミナルで完了するからだ。そしてそのままバスに乗り込むだけである。(日本人レベルでの話。外国人のレベルでの話は後述。)

こちらが保安検査場入口。国内線ターミナルへ移動する前に保安検査場を通過する。そしてここを通過したら1階に降りる。

1階はバス待ちラウンジになっており、ここで国内線ターミナル行きのバスに乗り込むわけだ。
僕がウロウロ写真を撮っていたら、外国人に話し掛けられた。「オレはどうしたらいいんだ?」と。その外国人は右も左も分からない様子だった。JALの札幌行きのチケットを持っていたので、「JALのロゴが入ったバスを待てばいいよ」と教えてあげたのだが、そこがどうやら分かりにくいらしい。
実は僕も羽田の国際線から国内線に乗り継ぐのは初めてで、ANAとJALのバスが存在することをこのとき初めて知ったのである。羽田の国内線ターミナルはJAL側(ターミナル1)、ANA側(ターミナル2)と分かれているため、バスは2つ必要なのは当然なのであるが、初めて使う外国人にとってはそんなこと知るわけがないので、結局よく分からず「オレはどうしたらいいんだ?」となってしまうわけである。

バス待ちラウンジにANA、JALのバスの時刻表が2つ掲げてあるのも混乱の原因である気もする。しかもバスはANAのバスであっても南ウィング、北ウィングと2つの停留所に停まるので、これまた初心者には難しい乗り継ぎとなっている。
羽田の事情をある程度知っている人ならば推測がつくわけだが、全く事情を知らない外国人にとっては羽田の乗り継ぎは結構難易度が高いかも知れない。JALへの乗り継ぎならばJALのバスに乗ればよいので、まだ簡単な方なのだが、例えばスカイマークやスターフライヤーのチケットを持っていたらきっと困り果ててしまうに違いない。
羽田国際化が著しく進んでいる昨今であるが、乗り継ぎと言う観点からはまだまだ改善が必要な羽田空港国際線ターミナルである。

やがてバスが到着し僕は国際線ターミナルの1階からバスに乗り込んだ。所要時間は10分程度と比較的時間が掛かると感じるが座っていれば着くので、さほど不便さは感じない。むしろバスの中から飛行機が見えるため、ワクワクするバスの旅であった。

バスで国内線ターミナルに到着。あとは国内線に乗るのと同じだ。
日本人目線、しかも羽田の事情をよく知る目で見ると国際線と国内線のターミナルが別々になっている割には乗り継ぎはよく考えられており、予想していたよりも簡単であった。ただし僕に話しかけてきた外国人の状況を見るに、外国人にとっては分かりにくい乗り継ぎなのかも知れない。
羽田国際化によって各地から羽田経由で海外へ、そして海外から羽田を経由して国内へと利便性は抜群に高まったが、乗り継ぎのしやすさから言えば、優れているとは言えない。これは後付けで拡張していく空港の特徴であるから目をつむるしかないのか。
国際線便数の多さからすれば羽田は非常によい空港である。しかし乗客の動線から考えると世界の空港に比べやや劣る感じがある。ターミナルビルが別であるため、その点は改善することはできないが、表示等分かりやすさを追求して真の国際線空港になって欲しいと願うばかりである。
いつも見て頂きありがとうございます。
↓ポチっと押すとランキングに一票入ります。
にほんブログ村
スポンサーサイト