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バンコクはシンガポールになった。【大人の社会見学】

Category : バンコク
本題に入る前に少しだけ自分の身の上話。

僕が初めて海外旅行に行ったのは大学4年の頃。卒業旅行で行ったタイだ。それが僕の初めての海外だった。物心つく頃から飛行機が好きで、国内旅行は死ぬほど行っていたのに、二十歳過ぎまで海外旅行に行ったことがなかったのだから、それは自分でも驚きである。今はLCCのおかげで随分海外が身近になった。でも当時は高かった…、と言い訳などできない。当時でも格安航空券がHISなどでたくさん売られていたからだ。なのにきっかけがなくてズルズルと大学4年生まで海外旅行童貞のまま行ってしまった。

そこから海外旅行の面白さにハマり、僕の活動拠点、特に趣味の「乗りヒコ」活動は国内から海外へと徐々に広がっていった。大学での卒業旅行が初めてだったのだから、本格的に海外旅行に行き出したのは大学院に入ってからということになる。22歳~24歳の頃である。随分と視野が狭かったと思う。

と言っても学生時代はそんなにお金があったわけじゃないし、研究やバイトがあって時間もあまりあったわけじゃないから、活動は限定的なものだったと言える。いや、当時時間がなかったというのは嘘だ(お金はなかったが…)。今よりも確実に時間があった。だけど学生時代の方が今よりも旅行に行っていなかった。人間はむしろ時間が限られていると、それを有効に使おうとする癖があるらしい。時間の限られた今だからこそ、いかに効率的に旅行に行くかを考え始めたように感じる。弾丸海外旅行なんて活動をやり始めたのはつい最近の話だ。

どうでもいい話をしてしまったが、言いたいことは、僕が初めて海外旅行をした先がタイだったってこと。

そんな初めて行ったタイへはその後2回ほど足を運んでいる。1回は単なるトランジットで空港のノボテルに泊まっただけだが、もう1回は街へ出掛けている。最後にバンコクの街を訪れたのが2005年。それから10年もバンコクから遠ざかっていた。10年経つとバンコクはどう変わっているのか。僕はその10年のギャップを感じるために少しではあるがサイアムのあたりを歩いた。

昔はバンコクと言ったら、とにかく日本人に対する付きまといみたいのが多かった。歩いていると「タクシー、タクシー」と声を掛けられ無視するのが大変だった。今回の旅行では一度も街で声を掛けられなかったことを考えると、もうそんな付きまとい行為はバンコクから消えたんじゃないかとも思えてくる。今回バンコクを訪れてみて、「タイ人は随分と豊かでオシャレな国民になったんだな」という感覚を強く持った。


2015JUL-BKK-41.jpg
サイアムパラゴンである。10年前にはこんなお洒落なビルはなかったと思う。まるでシンガポールのいるかのような雰囲気である。

10年でバンコクはシンガポールになった。

拙い言葉で表現すればそんな感じだ。実際歩いている人を見ても、シンガポールにいる人達と変わらない。皆、スマホを片手に洒落た格好で歩いている。むしろ僕の方が10年前から変わらない時代遅れのスタイルで歩いているような気さえした。


2015JUL-BKK-42.jpg
やっぱりここはシンガポールな気がする。

バンコクはシンガポールに追いついた。

先ほどの表現を変えるとそういうことになる。タイのGDP成長率はここ10年で平均すると3~4%くらいで伸びている。日本の1%よりもちろん大きい。仮に経済が年4%で伸びると、10年で50%にもなる。一方の1%では10年で10%にしかならない。伸びだけを見れば日本の5倍伸びているとも言えるのである。

随分と物価は高くなり、人々の生活も豊かになった。物価が安いからと言ってバンコクで買い物をしていた日本人は少なくなった。今はむしろタイの方から日本に観光客が押し寄せてくる。僕らが落ちたのか、彼らが上がってきたのか知らないが、もうバンコクは新興国なんかじゃない。街だけを見れば立派な先進国だ。もちろんそれはタイの一側面であり、全てではないのだが、たった1泊のうちの数時間で、僕はタイの成長パワーを感じ取った。

最近の東南アジアからの旅行者の伸びは目を見張るものがある。日本を含めたアジア全体の経済の重心は徐々に南に下がってきているのだ。僕らもウカウカしていられない。観光立国だなんてやっていると、そのうち日本人のタクシー運転手たちが、タイ人相手に「タクシータクシー」なんて呼び込みをする日が来るかも知れない。

10年後の日本が20年前のタイになる。

あまり想像したくない光景だが、極端に現実離れした話ではないとも思い、ちょっとだけ怖くなった。外国人旅行客の増加は日本経済にとっていい側面もあるが、観光ではなく買い物が目的になり始めたらそれは日本経済が落ち始めた証拠である。

たった一夜の「大人の社会見学」は実に色々なことを考えさせてくれるものだ。


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